さて解説の形式は以下のようになってます。
○卦名と意味するもの
○卦の一般的な解説
○爻の意味(どれも6つあります。それぞれ身分を表したり、物事の進展の仕方を表します)の説明になります
○僕の注釈
革とは改革、革命、変革であり、古いものを新しくするという卦です。十分機会が熟してから行うことで、万民の支持を受けます。矛盾を解決するには私利私欲でなく、公的な立場から変革すべきです。多少の混乱は仕方ないでしょう。
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1:黄牛の革で固く縛る。守りを十分にしてから攻勢に転じよ。 2:改革を人々に知らせ、機が熟してから行う。前進すれば吉。災いはない。 3:前進するのは凶。人々とは何度も話し合えば誠がある。 4:後悔は無い。誠をもって改革を進めれば吉。 5:大人は虎変す(天子となって、全てを一新する)。占う必要もなく誠有り。 6:君子豹変す(優れた人物は立派になる)。小人も上に見習って変革する。しかし、前進するのは 凶。 |
改革についてですが、元・亨・貞・利の四徳が全てそろっている卦です。慎重にことを進めるならば、皆の支持を得て改革が上手くいくというものです。なお、「君子豹変す」という言葉は、この卦の六爻から来ています。意味は悪い意味で使われてますが、本来は、良い意味です。
鼎は三本の足で支えられた煮炊き物をする道具です。三本の足という所から、協力と安定の意味があります。なお、天子の祭器であるため権威を疑うことを「鼎の軽重を問う」と言われます。秩序を整えるのに良いでしょう。
1:鼎を逆さまにして、中のかすを捨てる。子供を得るためには妾を囲うのも仕方ない。 2:鼎の中に料理有り。煮炊きは慎重に。妻はつわりで一緒に寝ることが出来ない。結局は災いなく、 吉。 3:鼎の耳を取り替える羽目になって、行き詰まる。雉の肉を料理することができない。雨が降って、 鼎が壊れることもありうる。後悔するが最後には吉。 4:公の宴席で鼎の足が折れて中身の料理が飛び出る。大失態で凶。 5:鼎に黄金の耳と弦がついている。慎重に扱うべし。 6:鼎は玉の弦がついている。大吉にして、何事も上手くいく。 |
この卦は何事にも良い卦で、煮炊き物の用途から、素材を磨く、トラブルを調整するなどの意味もあります。この卦から鼎がいかに大切な物だったかわかります。
震は動くこと、雷鳴などを表し、突発的な出来事であるという特徴があります。雷鳴が轟き渡れば人はあわてふためきますが大した実害はありません。そのため、「声あって形無し」とも呼ばれ、かけ声があっても内実が伴わない様も言います。
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1:雷鳴が轟き渡れば人はあわてふためくが、害はなく笑いあっていつもと変わらない状態になる。 吉。 2:落雷の恐れ有り。財宝を失ってしまうが七日の内に取り戻せるだろう。 3:落雷があって呆然とするが実害はなく行ってよろしい。 4:雷は泥に落ちた状況。もう大きな事はない。 5:落雷が往来にあって危険。しかし、逃げ出さず祭祀を続行せよ。 6:落雷があって、恐れて元気がない。進んで行うのは凶。雷は自分の所ではなく隣に落ちたので、 隣の災禍をみて自戒するなら災難はない。親族間にいざこざあり。 |
前触れもなく突発的に起こる出来事への対処をこの卦は記してます。大きな物事、事件がありますが、動揺せずに自分を見失わずいれば、後に笑い事になるということです。
艮は止まることで、変化無きことから静寂とも言われます。動かない山であるため、軽挙妄動を慎むべきものです。協力者はおらず、一人我が道を行く心構えが必要です。地道な努力で、自分の地位などを保つすべを説きます。
1:その足指に止まる。今は動かず、自分の立場を固く守っていくのならば災いはない。 2:そのふくらはぎに止まる。上に従ってやむを得ず動けない。言葉が聞き入れないため不快だ。 3:その腰に止まる。背骨を削くようだ。危険が心を焦らせる。 4:その身に止まる。何もしなければ咎めはない。 5:その頬に止まる。言葉を慎むのならば後悔はない。 6:腹を据えて慎む。吉。終わりを全うする。 |
この卦は心構えについて話しています。山のように腹を据えて地道に事を行っていくのが良いということです。困難があっても、このように腹を据えて事態を見据えていれば、やがて解決の糸口が見つかるでしょう。
漸は徐々に進むこと、着実に順を追って進むことを表します。女子の結婚にも吉とあります。各爻は雁が水際から徐々に飛翔し天まで行くさまを表しています。正しい順序で進んで事を行えば吉とあります。
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1:雁が岸まで進む。幼い者は飛び立っては危うい。議論があるが災いはない。 2:雁は岩に上がった。飲食しながら、英気を養う。無為徒食ではなく、飛翔の日を待っている。吉。 3:雁は陸へと上がった。夫は行ったまま帰らず、妻は妊娠したが子は育たず、凶。守りの態勢を しくべし。 4:雁は木に登った。柔順であればよい止まり木を得て災いなし。 5:雁は山の頂きまで進む。妻は3年経っても子ができないが、最終的には願いが叶う。 6:雁は雲の上まで進む。乱れず飛ぶ姿は模範とすべきもので吉。 |
女子の結婚に吉とあるのは、結婚には順番に手続きを得てから行うもので、そのように周囲より祝福された結婚が悪い訳がないと説きます。
帰妹は若い女が結婚することですが、女性が積極的すぎる為に凶となるものです。(易では)女性は待つべきものであり、自ら悦び動いて結婚を求めるのは邪道とします。結婚以外にも無理や不幸に遭遇するものと考えられています。
1:副妻として嫁ぐ。足が悪くても歩ける。夫や正妻を助けて進むのに吉。 2:片目だがよく見える。隠居の身の安静を保つのによい。 3:卑賤な女であるから、地位ある男の妾にも不相応である。 4:結婚が延びる。時を待てばよい。 5:天子は妹を良い諸侯に嫁がしめた。月は満月に近く吉。 6:女の捧げる箱の中身が無く、男の捧げる羊の生け贄に血がないという不吉な状況。 |
易では男女関係を表すのに、咸、恒、漸、帰妹の4つ卦があって、この帰妹だけが凶となっています。本来は結婚は喜ばしいことですが、バランスを欠いた結婚として扱っています。一時的なものを捨て去り、永続的なつながりを心がけましょう。
豊は盛大・豊かで、盛運であることを言います。しかし、問題があって、現状維持に力が掛かりすぎ、他に手を広げたりすることはいけないとしています。この卦では満ち足りたものはやがては衰えるという意味も含まれていて、これを心配することなく、公明正大に行動すべしとあります。
1:良い主人や夫に出会う。出向いても先方から喜ばれる。しかし、この人と張り合うなら災いが あるだろう。 2:しっかりした雨戸にする。暗くて北斗七星が見えるくらいだ。行けば疑惑や嫉妬を得たりする。 誠を保っていればやがては吉。 3:天幕を厚く張り、暗くする。小さな星まで見えるほどに。右腕を折る。大事を行うべき時ではない。 4:しっかりした雨戸にする。暗くて北斗七星が見えるくらいだ。しかし、進めば協力者に出会って吉。 5:賢者を呼べば悦びと誉れがある。吉。 6:立派な家に住んでいたが、今は雨戸がしっかりと閉じられ、門から覗いても人気がない。3年間、 誰一人と会った者はおらず、人目を避けて暮らしている。凶。 |
易の理として、「窮すれば通じ、盛んなれば衰える」とあります。良い卦なのですが、そろそろピークが来ることを示してます。それに対して、爻としては自らを守るようにすべしというメッセージがあります。戦力を維持しつつ退却も視野に入れておいた方がよいでしょう。
旅は現代の旅行と違い、古代の命がけの旅を言います。心ならずも、住みかを追われ行く先のない旅です。見知らぬ土地の中をたった一人でてくてくと歩いて行くという卦です。転居や転職、孤独な性格、失恋をも表します。無理して打開しようとせず、受け身で対処し、理想をしっかり守っていくのがよいでしょう。
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1:旅に出て小さいことに拘る。狭量だと災難にあうぞ。 2:旅に出て安心できる宿を取れた。旅費も十分あり、忠実な従者もいる。結局咎めはないだろう。 3:旅に出て宿から焼き出される。従者も失っています。危険。 4:旅の途中で人に仕え優遇される。しかし、落ち着かない。 5:雉を射て命中するがそのまま逃げられる。しかし、その腕は要人に認められ栄誉を受けるだろう。 6:鳥の巣が焼かれる。旅行中に笑っていたところに突然の災難で嘆き悲しむ。旅に必要な牛さえ 見失う。凶。 |
良い卦ではありませんが、失意の時は得意の前兆でもあります。苦しみが永遠に続くことはなく、やがては緩解し、また好調期に入ります。このように易は循環論を採っています。ただ嘆き悲しむだけでなく、この時期に何をすべきかで、次の好調期の質が変わると見た方がいいでしょう。
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